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少子化

今日読んでた本に、厚生労働省の諮問機関が調査した将来人口のシュミレーション結果の数字がのっていた。
予想以上の人口減少ぶりにびっくり。

現在、政府が取り組んでいる少子化対策がさほど効果を上げない場合、
現在1億3,000万人以上いる日本の人口が50年後には8,000万人台に減少する見込みなのだそうな。
今より約4,000万人も減るということ。

そしてなんと、22世紀の人口は江戸時代並に戻って3000万人以下になってしまう可能性もあるんだと。
人口3000万人になったら経済もへったくれもないような。

ずいぶん前から少子化担当大臣なんていう新しいポストもつくって
少子化対策、少子化対策と政府が騒いでたのは知っていたけれど。。
具体的な数字のシュミレーションをみると問題をリアルに感じる。

2050年というと、第2次ベビーブームのピークで人数がやたら多い自分らの世代がじっちゃんばぁちゃんになってる(死んでるかも)ころ。
そのころに到来するのはおそろしいほどの高齢化社会。

じっちゃんばぁちゃん+独身無職のおじさん1人+こども1人の合計4人を、たった1人の現役労働者が支える構図になりかねん。
というか支えられるはずがないわけで、まさに若者殺しの時代ともいえる。

少子化は、ニートやフリーターといった教育・労働問題やらビジネス環境・育児環境が独身者の価値観・ライフスタイルに変化を与えていることに原因を求められることが多いような。
一時、少子化担当大臣が国営のお見合い斡旋事業なんちゅう突飛なアイデアの現実化を模索していたらしい。
情報化社会の昨今、若者に不足してるのは出会いじゃなくてお金なんじゃないかなと。
1人あたりの育児・教育費用は平均1300万円かかるというし。
そんなにかかったらDVDBOXとか洋服が買えないよ、というのがヤングの本音かと。

政府も野党もばらまき政策のばらまく方向を間違えてるような。
社会的要因を分析することも大事だけれど、
現実問題として ♪お金は大事だよ~ でしょう。 

公共事業にばらまいてるお金を、
できちゃった結婚のカップルにもれなく1300万円プレゼント!みたいなばらまきに変えれば問題の多くは解決するのではと。
1300万で生産者と消費者を増やすほうが、箱モノや銀行に使うよりまだまし。

年金問題が制度問題に巧妙にすりかえられてるけど、
たいして票にならない単純な事実は埋もれがち。
年金問題を意味もなく熱く訴えるひとには注意したいもの。

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電子の城は

北京オリンピックの聖火リレーをめぐるいたちごっこが世界中をにぎわせている昨今、中国についてとても興味深い本、
中国動漫新人類』を読む。

日経BPオンラインの人気連載を書籍化した本で、いま中国政府と中国の若者の間になにが起きているのかをわかりやすく解説した1冊。

今、中国では日本製アニメや漫画のコスプレイベントが爆発的に盛り上がってるそうな。
なんと、イベントを放映したTV番組の視聴者数は5億5000万人にも及ぶらしい。。
中国の一般的な若者にとっては、オリンピックよりコスプレイベントのほうが身近な存在なのかも。
この本を読むと、最近はスポーツにおいても、中国が国家施策として力を入れてきた個人競技(体操などは個人競技のためメダル数を増やしやすい)より、団体競技のほうが年々力をつけている様子。

NBAでも中国人スター選手を数多く輩出しているバスケなんかは、90年代の『スラムダンク』のTV放映によるバスケ人気の大ブレイクがブームの発端らしい。
その後、スラムダンクに憧れた身体能力の高い若者たちが、従来の個人競技ではなくバスケに流れはじめ、国内のバスケット人口は一気に3億人(!)をこえたそうな。

もともと中国は、政府による言論統制・出版統制はもちろん、外国文化の流入には厳しい鎖国的なお国柄。

そんな中国に日本の漫画アニメが海賊版として流入し、5億人を優にこえる若者たちに多大な影響を与えてしまったのは、政府当局の最大の誤算だったのだそうな。

日本のコンテンツが単純に安価な放映権料だったため、内容も子供向けもしくは低俗的だと思われたため、政治的にはいっさい問題ないだろうという政府の特例判断が不測の事態をまねいたらしい。

よく知られる話だけど、中国の情報鎖国体制はインターネットにも及ぶ。
中国政府や自国民に都合が悪いと判断された情報は、世界最先端のフィルタリング技術で中国内手前のゲートで遮断される。

この世界最強のFirewallは別名「防火長城」と呼ばれ、チベットとか台湾とか人権なんていうキーワードがついた情報群は、電子の城の手前でアクセスブロックがかかるそうな。最近では、日本の漫画やアニメの関連キーワードも禁止されてる感じ。

そして、ディフェンスが強いだけじゃなくてオフェンスも強いことは、
日本の外務省やら各省庁の公式HPやらNTTなどの大手日系企業サイトがハッカーからの猛烈なサイバーアタックを受けて炎上したことからも有名。
ネット空間では、アメリカではなく中国最強説もあるそうな。

ただし、強固な防壁を誇るその電子の城は外部からの攻撃には猛烈に強い反面、内部からの崩壊にはもろい。

すでにその内部崩壊は始まっていて、この城を崩すのは近年まれにみる徹底的な反日教育を受けた若い世代なのだとこの本には書かれてた。

日本の作品の根底に流れる独特のノンポリ思想や自由にふれた中国の若者たちは、政治的な正しさとは関係なしに自分で選んだり感じたりする個人の選択の自由を知ってしまったのだと。

戦略的か偶然の結果かはさておき、
一度でもパンドラの箱を開けてしまった若者たちはもうもとには戻れないのだと著者は指摘する。

米兵からチューインガムやチョコをもらった占領下の日本人が、GHQの戦略的なメディアコントロールのもとに戦後民主主義に染まっていったのと同じことが、これからの中国に起こる可能性は高いのだそうな。

しかし、日本コンテンツ好き=日本好きという単純な図式ではない。
電子の城崩壊の時に混乱を来たすのは中国政府だけではなく、歴史意識を持たない日本人と日本経済もその渦の中に巻き込まれるのだと著者は警笛を発す。
「アニメと漫画が中国を変えた。」
なんちゅうライトな腰巻文からうかがいしれないずしりと深い内容の1冊。
北京五輪期間、リアル空間より激しい勝負がサイバー空間で繰り広げられるのかもしれないなと。

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ハゲタカDVD

イタリアの国際ドラマコンクールで賞を受賞した『ハゲタカ』をDVDで観た。

「日本を買い叩く!」

という仰々しい台詞のインパクトに興味をひかれて観始めたら最後、最終回の感動的な結末には思わず涙がちょちょぎれた。

バブルや自己破産やマネーゲームやら、
90年代からの失われた10年をいろいろ考えさせられる、
難しくも深いテーマをもったビジネス戦記でもあり、重厚なヒューマンドラマでもある。

これまでに観たTVドラマの中では疑いなく最高峰に位置する作品。もちろんNHKドラマ史上最高。 キャストの熱演がまたこのドラマを味わいぶかいものにする。

すべての世代の、すべての働くひとたちにささげる応援歌ともいえる、このドラマのエンディングテーマはいつまでも耳に残る。

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