新刊『インフォコモンズ』で【情報共有圏】という概念を提唱している、ITジャーナリスト佐々木俊尚氏が、有料メールマガジンを今夏から開始した。
■佐々木俊尚のネット未来地図レポート
さっそく、読んでみたけど最先端の内容でかなり面白かった。
最初の4回は、下記の内容。
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【8月4日配信号】
『マイクロ・インフルエンサー』はクチコミ情報を集約させる
【8月11日号】
『1対1』と『多対多』が融合するケータイ小説マーケティングの可能性
【8月18日号】
Amazonの『Kindle』はなぜ成功したのか『非PC』から『PC不在』への大転換
【8月25日号】
グーグル・ストリートビューの進化の先には、どんな世界が待ち受けているのか
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ネットマーケティングやコンテンツビジネスにかかわる仕事をしてる人にとっては、かなりホットなテーマじゃないかなと。
切り口や取材対象にもエッジが効いてるのはもちろん、
IT技術動向と一般社会の動向との考察がバランスよく混ざっているのがさすが。
元毎日新聞社会部という佐々木氏の文章には、単なるIT好きのソーシャルギークではなく、社会学的かつ社会部的(?)的なヒューマンな視線が感じられて読み心地がいい。
個人的に興味深く読んだのは、【Amazonの『Kindle』はなぜ成功したのか『非PC』から『PC不在』への大転換】
日本のソニー・松下が電子書籍事業から撤退するのと前後する形で登場し、アメリカで人気を呼びつつあるという電子書籍端末「Kindle(キンドル)」。
発売元のアマゾンでは、昨年11月に全米発売されて以来、この半年あまりの出荷台数は24万台だそうな。日本の両メーカーの出荷台数がおそらく1万台前後だったのに比べると、かなりの飛躍といっていいだろう。
もっとも、ブレイクするかどうかはまだわからないし、先行の読書専用端末が失敗している日本で受け入れられるかどうかもも微妙なところ。一筋縄では行かない営業力(政治力?)が必要な学校・教育市場での先行普及もそう簡単ではない。
しかし、佐々木氏曰く、このキンドルの成功は、アップルのiPodビジネスの先行成功事例ときわめて似通っているのだそうな。
iPodというデバイス(装置)、iTunesという音楽再生ソフトウェア、iTunes Storeという音楽購入ビジネスの3つを垂直統合させた、シンプルかつ気軽なエコシステムを完成させたことがアップルの成功要因。
アマゾンのぷち成功も、kindle(=iPod)+書籍コンテンツ購入ビジネス(=iTunes Store)の2つを垂直統合させたことにあるらしい。
kindleの、ソニーのリブリエモデルを思わせる無骨な外見がガジェットとしてCOOLかどうかが疑問が残るけど、PCを必要としない「PC不在のエコシステム」の新しさは否定できないところ。実際にWEBで電子書籍ビジネスをやっていると、PCを介在させないと買えない読めない面倒さを運営者・ユーザーの立場で多少は感じているから。
個人的には、物語ではなく、テキスト情報主体の新書(=雑誌の特集のようなもの)であればぜんぜんkindleでいけると思う。
しかし、kindleがipodになるためには、品揃えなど圧倒的なサービス「規模」と秀逸な技術構造が必要なのだそうな。
日本の電子書籍も、コミックを牽引役とした市場拡大とともに規模についてはやっと大きくなってきたけれど、まだ圧倒的とはいえない。
あとは、技術を含めた「構造」という点に課題が大きいなぁと。
ただ、数年前の市場黎明期と異なり、ごく一部のひとは「規模と構造」の概念とその重要性に気がつきはじめた。これからは検討している構造化を形にしていくステージへ。
本とネットの公園というこのブログ名がその答えなのだけれども、形にするまではまだちょっと時間がかかるかなと。
佐々木氏の言うように、プラットフォーム戦争を制するものがグローバル市場を制す。
それがどのモデルかはまだわからないけど、覇権が決まるまでにまだやれることがあるだろうと。
このレポートを読みつつも、試行錯誤していこうと思う。
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