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ダークナイト

レイトショーで『ダークナイト』を観た。

隠れた名作『バットマン・ビギンズ』の続編なんだけど、中身は続編という範疇を超えた怒涛の大傑作。
日本ではあまり盛り上がっていないみたいだけど、アメリカではタイタニックの持つ映画史上の興行記録を打ち破らんばかりの勢いでメガヒットを記録しているという。

かつてジャックニコルソンが扮した敵役ジョーカーを演じるヒース・レジャー(撮影途中に死去し、本作が遺作)が初代を超える怪演ぶり。
バットマンの新ガジェットもcoolだけれど、今作はその内容のダークさがすさまじい。

クリストファー・ノーラン監督は、自らバットマンを撮りたいと勝手に名乗り出ただけあって、その暗い情熱をこの新シリーズの映像にぶつけているように思える。
おなじみの勇壮なテーマソングを切り捨てて、圧倒的にダークな世界観が2時間半続く、まさに暗闇のような映画。

派手で明るいハリウッド映画好きなアメリカで、こんなにも暗い映画がメガヒットしているのは、イラク戦争後の厭世感に満ちたご時世をうつし出したものなのだろうか。
巨大な力を持つバットマン=アメリカが、その武力によってより理解しがたい敵ジョーカー=テロリストとの果てしない戦闘の泥沼にはまり込んでいくという厭世感。

現代アメリカ人の深い葛藤が、ある意味病的ともいえるこの映画に映し出されているから共感してしまうのかなと。

レイトショーの観客で、エンドロールの最後まで立ち上がる人は1人もいなかった。
なにかもの凄いものを観てしまったなぁと痺れる感じ。

他人に軽くおススメするような映画ではないけれど、見終わって久々にがつんと衝撃を受けた映画。

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» 新しいバットマン映画『ダークナイト』を見た [ほぼ週刊イケヤ新聞・編集長日記ブログ]
「ダークナイト」を見た [監][脚]クリストファー・ノーラン  [出]クリスチャン・ベール  ヒース・レジャー  マイケル・ケイン  アーロン・エッカート  マギー・ギレンホール ゲーリー・オールドマン モーガン・フリーマン  [制作データ] 2008米/ワーナー [上映時間] 152分 バットマン映画の新作である。 アメリカで大ヒット中と聞いている。 で、見てみたんだが、暗いねー。驚くほど。 タイトルの「ダーク・ナイト」そのものである。 夜中に見たが、長かったなー。 出来のいい映画だとは思... [続きを読む]

受信: 2008年8月13日 (水) 10時11分

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