本日、ついに日本の出版文化の世界への窓が開通!
今春に構築した漫画大目録システムをベースにした、多言語対応漫画カタログ
『The Great Catalog of Manga』をリリースできた。
日本の名作漫画2万冊の詳細サマリーにくわえ、国境を超えて無料立ち読みもできるWEBならではのカタログです。
日本の名作漫画レビューや漫画史・漫画産業についてのコラムも連載中。
梅田望夫さんのブログエントリー(「日本語が亡びるとき」の書評)にもある通り、
今世紀が「英語の世紀」になっていく中で、
日本語で書かれている出版物の存在とその多様性を世界にPRできるといいなと。
将来的には、30周年を迎えた現代マンガ図書館のような、世界のMANGAファンにとってのネット上のMANGAライブラリーとなっていくことを期待。
まずはその土台となる日本語・英語版の翻訳精度をあげることで、今後の他言語版もどんどん良くなっていくはず。
中国語版 ・フランス語版 ・ドイツ語版 ・ポルトガル語版 ・韓国語版 ・イタリア語版サービスの充実によって、世界中の読者に日本の漫画文化が届けばよいなと。
しかし、スタート地点ともいえるここまで来るのには長くかかった。
すでに00年代初頭の黎明期を過ぎた電子書籍市場。
電子コミックは、旬の話題作ではなくても読者ニーズはある。
旧作や絶版作品でも工夫次第ではまだまだ売れるということを数字で示せたせいか、
ここ数年、新規参入企業が増えたきた。
そして市場規模も拡大。
その反面、ある種の販促モデルやチャネルを作ってしまったあとは、
他社をマネをするだけの企業、予算にまかせ量的拡大を志向するだけの企業、
雑誌の補てんとしかとらえていない出版社も増えた。
市場拡大のために走り続けるうちに気づくと、
かつての出版市場とルーティンワークの繰り返しのような
つまらない市場になりつつあった。
ネットやケータイに食われてなるものか、とかたくなに思いこむ旧世代の出版人からは
「電子書籍は何も新しいことを生んでいないし、過去の遺産に依存している」
と言われたことも。
しかし、そんな話も今日で終わり。
電子書籍は、単なる著作権2次利用ビジネスではないことをこれで証明できると思う。
鎖国的国内市場の限られたパイを奪い合う時代にようやくピリオドを打てたような気が。
あとはいろんな企業のいろんな方々が後を続いてくれることを祈るばかり。
このカタログの見せかけは地味だけど、可能性は大きい。
漫画だけではない。
日本の、多様な出版文化を伝えるプラットフォームの種はもうここにあるといいたい。
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